2014年05月14日

〈3〉亜馬孫より来るあり

 「亜馬孫」=アマゾンである。本書を読まれた方には、これが表意文字ではなく表音文字であることをすぐに理解されるであろうが、和語が表音文字と表意文字を混ぜて使うのに対して、漢文的文化には「漢字以外は文字を認めない」という原理原則があるからである。とはいえ、現代中国語は横書きであり、記号も用いるし、発音表記にアルファベットもどきを使うくらいに軟化してはいるのだが。
 もちろん、欧語には表音文字しかないから、和語というのは不思議な存在なのである。ちなみに、古代エジプトのヒエログリフは、象形文字=表意文字ばかりかと思いきや、表音文字も混ざったもので、それゆえ解読にあたった欧米の学者は大変な苦労をしたといわれている。
 ・・・で、なぜアマゾンかというと、先日、おススメ本として『思考訓練の場としての漢文解析』を紹介するメールが携帯に届いたからである。
 たしかに、漢文の本をいくつか検索したから自動的におススメメールとなったのであろうが(かつ、氏名はたしかにちがうから…)、送られた方にしてみれば苦笑するしかない。ただ、これでわかったことは、アマゾンがこうやってマジメに販促をやってくれているということであり、かつて我々が学生だった時代のように、書店や図書館に足を運ばなければ ‘書との出合い’が果たせなかった状況とは違い、少しでも漢文に興味をもった人には情報が向こうからやってくる環境となったわけである。育文社のように小さな規模では、営業の足が全国津々浦々には到底届かないが、このようなアシストができたことは善き追い風であろう。
 連休の調整によって、GHSの授業は一週空いてしまったが、この間は、テキストを読み切る時間に充てるように指示しておいた。今週からの授業が愉しみである。このインターバルによって全体像が頭に入った生徒は、素早く該当ページを答えるようになってくれるからであり、活きた索引のネタ集めが進むであろう。随時反映していくつもりである。
posted by Kyuzen Ichikawa at 12:04| 閑綴帳

2014年05月04日

〈2〉索引は手作りにて

 伝統的に(?)思考訓練シリーズには「索引」がついていませんが、その例に習わず、実は「索引」を載せたかったのです。だから試作品は一応ありましたが、以下のような事情で初版には間に合いませんでした。 出版物の索引というものは通常、著者というより編集者の仕事の域かもしれませんが、「漢文解析で」あ、い、う…と機械的に語項目を拾うのは無意味です。というのは、1つには、同じ漢字でも、和語と漢語で使い分けているからです。だから、漢語索引と和語索引に分けようかと考えたこともあります。
 すると、本書のコンセプトからいうと、漢語の場合は、訓読ではなく「音読み」索引が妥当ですから、漢語はカタカタ検索、和語や文法事項はひらかな検索となり、1つの索引にした場合、どういう順序で並べようか、と悩み惑うことになります。そもそも索引のスタイルが決まらない上に、出版物のページというのは中々確定しないものですから、そうこうしている内に、「見切り発車」となった次第です
 ですから、このHPでは、コツコツと一項目ずつ、手製の「索引」を順不同で提案していきます。すでにGHSの授業は始まって先日2回目の講義をしましたが、問題を解答解説するなかで、必要に応じて「漢文解析」を参照しています。その問答が、「索引」の素材となって積み上がっていきます。
 それをHP中の「手製索引」にて随時公開していく作業を通して、実用的な・活きた索引を作り上げていくことになるでしょう。

posted by Kyuzen Ichikawa at 22:49| 閑綴帳

2014年04月24日

〈1〉開設の辞

 本日から、思考訓練・漢文解析のブログを始めます。
著者の市川久善です。名前としては「ひさよし」と読みますが、「キュウゼン」と音読みすると、ちょっと漢文テイストですし、古代の留学僧の末裔のような錯覚をしてほしい(^_^;)のでKyuzenと書いてます。

さてさて、これまでの経験から、最初から気合いを入れて、HPにあれこれとコーナーやページを作ると、結果的に更新が遅くなるものなので(´〜`ヾ) ・・・、このブログでは、Q&Aとか、漢文書籍類の感想・コメントとか、授業の小ネタのお裾分けとかなんでもありにして、その中から、保存してまとめておいた方がいいものを、各コーナーに移していく形にしようと思います。

 したがって、とりあえず、読者の方はここを開けば状況がつかめる、そんな流れでやりたいと思います。ではこれからどうぞ、よろしくお願いします。(=´ー`)ノ 
posted by Kyuzen Ichikawa at 12:16| 漢文解析事始